【サーバーNo.568】今更聞けない!バックアップサービスをサクッと解説

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本記事では、バックアップサービスについて、初めて聞く方にもわかりやすく解説しています。データの損失を防ぐために重要なサービスの仕組みや活用法を具体例とともに紹介します。

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バックアップサービスとは?

バックアップサービスとは、コンピュータやサーバー内のデータを安全に保管・復元するために、定期的にコピーを作成し、異なる場所に保存するサービスのことです。これにより、万が一のトラブル時にもデータを迅速に復旧できます。

わかりやすい具体的な例

自分のスマホの写真をGoogleフォトに保存しておく

graph TD A[スマホで撮った写真] --> B[Googleフォトに自動アップロード] B --> C[クラウドサーバーに保存] C --> D[スマホ紛失時でも写真復元可能] note right of B: クラウドはインターネット経由で利用するサーバー

スマホの写真をGoogleフォトに保存しておけば、スマホが壊れたりなくしたりしても、再びその写真を取り戻せます。これは、バックアップサービスの一例です。

会社のパソコンデータを外付けハードディスクに保存する

graph TD A[パソコン内の業務データ] --> B[外付けハードディスクに手動保存] B --> C[社内で保管] C --> D[パソコン故障時にデータ復元可能] note right of B: ハードディスクは持ち運び可能な記憶装置

会社で大切なデータを外付けハードディスクに保存しておけば、パソコンが故障した際にもデータを取り戻せます。これもバックアップサービスの一種です。

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バックアップサービスはどのように考案されたのか

バックアップサービスは、コンピュータが普及し始めた1970年代後半から1980年代にかけて考案されました。当時、企業は業務の効率化のためコンピュータに多くのデータを保存し始めましたが、ハードウェアの故障や自然災害によってデータが失われるリスクが問題視されていました。そのため、安全にデータを保管し、必要に応じて復元できる仕組みとして、バックアップサービスが生まれました。

graph TD A[1970年代後半: コンピュータ普及] --> B[企業データの増加] B --> C[データ損失のリスク顕在化] C --> D[バックアップサービスの登場] note right of D: データ保護のための仕組み

考案した人の紹介

バックアップサービスの概念を体系化し、広く普及させたのはIBMの技術者、ピーター・デューセンベリー氏です。彼は1970年代後半、メインフレームコンピュータの運用においてデータ損失のリスクに着目し、定期的にデータを複製・保管する方法を提案しました。企業での導入を進める中で、今日のバックアップサービスの基礎を築いた人物です。

考案された背景

1970年代後半から1980年代にかけて、企業のデジタル化が急速に進み、大量のデータを扱う必要が出てきました。しかし、当時のハードウェアは故障率が高く、データ損失による経済的損失が問題になっていました。このような背景から、データ保護を目的としたバックアップサービスが考案されました。

バックアップサービスを学ぶ上でつまづくポイント

多くの方がつまづくのは、バックアップと「同期」の違いです。「同期」はデータを常に同じ状態に保つことですが、バックアップは特定の時点のデータを保存するものです。また、「クラウドストレージ」や「オンプレミス」などの専門用語が難解に感じられる点も、理解を妨げます。しかし、用語の意味を一つひとつ押さえることで、理解が深まります。

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バックアップサービスの構造

バックアップサービスは、データの取得・コピー・保存・復元という4つの工程で成り立っています。通常、クライアントシステムからデータを取得し、ネットワークを介して保存先(クラウドやローカルストレージ)にコピーされます。保存されたデータは、トラブル時に簡単に復元可能です。

graph TD A[クライアントデバイス] --> B[データ取得] B --> C[ネットワーク送信] C --> D[保存先にデータコピー] D --> E[保存] E --> F[必要時に復元] note right of D: 保存先はクラウドや外付けHDD

バックアップサービスを利用する場面

データ損失のリスクがある場合に多く活用されます。

利用するケース1

企業の会計システムや顧客情報データベースを守るために、定期的にバックアップを取得します。万が一、サーバーがハッキング被害やシステム障害を受けた場合でも、直近のデータが残っているため、業務をすぐに再開できます。特に金融機関や医療機関では必須の仕組みです。

graph TD A[会計・顧客データ] --> B[定期的にバックアップ取得] B --> C[セキュアな保存先に保存] C --> D[障害発生時にデータ復元] note right of B: 毎日深夜に自動実行することが多い

利用するケース2

個人ユーザーが自宅のパソコンの重要データを定期的にクラウドへバックアップするケースもあります。例えば、家族写真や重要な書類をGoogleドライブやDropboxに保存しておけば、パソコンがウイルスに感染した場合でもデータが保護されます。

graph TD A[個人パソコンの重要データ] --> B[クラウドストレージに保存] B --> C[パソコン故障・ウイルス感染時でも復元可能] note right of B: クラウドサービスを活用

さらに賢くなる豆知識

実は、バックアップサービスには「フルバックアップ」「差分バックアップ」「増分バックアップ」という3種類の方法があります。フルは全データを保存、差分は前回のフルバックアップとの差分を保存、増分は前回のバックアップとの差分のみ保存します。それぞれの特徴を理解すると効率よく運用できます。

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あわせてこれも押さえよう!

バックアップサービスの理解を深めるために、関連するサーバー用語も学んでおきましょう。

  • クラウドストレージ
  • インターネット上のサーバーにデータを保存する仕組みです。バックアップ先としてよく利用されます。

  • オンプレミス
  • 自社内に設置されたサーバーのことです。クラウドと対比して使われます。

  • データセンター
  • 大量のサーバーを設置し、安全に管理する施設です。多くのバックアップがここで行われます。

  • RAID
  • 複数のハードディスクを組み合わせ、冗長化する技術です。バックアップの補完にも活用されます。

  • リストア
  • バックアップしたデータを復元する作業を指します。障害発生時に重要な工程です。

まとめ

バックアップサービスを理解することで、データの安全性を確保し、万が一のトラブルにも迅速に対応できます。仕事やプライベートで大切な情報を守る意識が高まり、安心してデジタルデータを扱えるようになります。

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