【インターネット専門用語No.367】今更聞けない!XMLHttpRequestをサクッと解説

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この記事では、XMLHttpRequestについて、初心者にもわかりやすく解説します。ウェブ開発において重要な役割を果たすこの技術について、具体例を交えながら学んでいきましょう。

XMLHttpRequestとは?

XMLHttpRequestは、JavaScriptからHTTPリクエストを行うためのAPIです。この機能を使用することで、ウェブページがサーバーと非同期にデータを送受信できるようになります。

わかりやすい具体的な例

たとえば、オンラインショッピングサイトで商品情報を取得する場合、XMLHttpRequestを使ってサーバーにリクエストを送り、返ってきた商品データをページに表示します。このプロセスにより、ユーザーはページを再読み込みすることなく、新しい情報を迅速に得ることができます。

graph TD; A[ユーザー] -->|リクエスト| B[サーバー]; B -->|商品情報| A;

この例では、ユーザーがリクエストを送信すると、サーバーから必要な商品情報が返され、ウェブページが更新されます。

別の具体例として、ニュースアプリでは最新の記事を取得する際にXMLHttpRequestを使用します。アプリが自動的に新しい記事をロードし、ユーザーが常に最新情報を得られるようにします。

graph TD; C[アプリ] -->|最新記事リクエスト| D[ニュースサーバー]; D -->|記事データ| C;

このケースでも、ユーザーはアプリを閉じることなく、リアルタイムで情報を受け取ることができます。

XMLHttpRequestはどのように考案されたのか

XMLHttpRequestは、インターネットが普及する中で、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために開発されました。特に、ダイナミックなウェブアプリケーションのニーズに応じて、ページの再読み込みなしにデータを取得できる仕組みが求められました。

graph TD; E[インターネットの普及] --> F[ユーザーエクスペリエンス向上]; F --> G[ダイナミックなアプリ開発];

考案した人の紹介

XMLHttpRequestは、Microsoftの開発者であるアーロン・バーディによって1999年に最初に実装されました。彼は、よりインタラクティブなウェブ体験を提供するために、クライアントサイドでのデータ通信を可能にする技術を考案しました。

考案された背景

1990年代末、インターネットの普及とともに、ユーザーはより速く、使いやすいウェブアプリケーションを求めるようになりました。この時期、ウェブページがサーバーからのデータを迅速に取得できることが重要視され、XMLHttpRequestが開発されました。

XMLHttpRequestを学ぶ上でつまづくポイント

多くの人がXMLHttpRequestを学ぶ際に困るのは、その非同期通信の概念です。リクエストを送信した後に、レスポンスがいつ返ってくるかが予測できず、プログラムの流れがわかりづらく感じることがあります。

XMLHttpRequestの構造

XMLHttpRequestは、主に4つのステージで構成されています。リクエストを初期化し、サーバーと接続を確立し、リクエストを送信し、最後にレスポンスを受け取るという流れです。

graph TD; H[初期化] --> I[接続]; I --> J[送信]; J --> K[レスポンス受信];

XMLHttpRequestを利用する場面

XMLHttpRequestは、ユーザーインターフェイスを向上させるために、様々なウェブアプリケーションで利用されています。

利用するケース1

例えば、地図サービスではユーザーがマップを移動する際に新しい地図データを取得するためにXMLHttpRequestが活用されます。ユーザーが地図をドラッグすると、アプリはバックグラウンドで新しい地図データを取得し、瞬時に表示します。このプロセスにより、ユーザーは快適に地図を閲覧できるのです。

graph TD; L[ユーザー操作] -->|地図データリクエスト| M[サーバー]; M -->|新しい地図情報| L;

利用するケース2

また、スポーツアプリでは試合のスコアをリアルタイムで更新するためにXMLHttpRequestが使われます。ユーザーがアプリを開いた状態で、試合の進行に応じて自動的にスコアが更新されるため、ユーザーは常に最新情報を得ることができます。

graph TD; N[アプリ] -->|スコア更新リクエスト| O[スコアサーバー]; O -->|最新スコア| N;

さらに賢くなる豆知識

XMLHttpRequestのあまり知られていない点は、リクエストを送信する際に、複数のHTTPメソッド(GETやPOST)を使い分けられることです。これにより、必要に応じてデータを取得したり、サーバーにデータを送信したりできます。

あわせてこれも押さえよう!

XMLHttpRequestの理解において、あわせて学ぶ必要があるインターネット専門用語について5個のキーワードを挙げて、それぞれを簡単に説明します。

  • API
  • 他のソフトウェアと連携するためのインターフェースです。

  • HTTP
  • ウェブ通信に使われるプロトコルで、データの送受信を管理します。

  • AJAX
  • 非同期にデータを送受信する手法の総称で、ユーザーインターフェースを向上させる技術です。

  • JSON
  • データを構造化して扱うための軽量なデータ形式です。

  • CORS
  • 異なるオリジン間でリソースを共有するための仕組みです。

まとめ

XMLHttpRequestについての理解を高めることで、よりインタラクティブで快適なウェブ体験を提供する技術を身につけることができます。これは、日常生活や仕事においても非常に役立つ知識です。