【インターネット専門用語No.52】今更聞けない!エンドツーエンド暗号化をサクッと解説

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エンドツーエンド暗号化(End-to-End Encryption)は、インターネットを介して送受信されるデータを、送信者から受信者まで途中で盗聴されることなく保護する技術です。この記事では、エンドツーエンド暗号化の基本的な理解を深めるためのポイントをわかりやすく解説します。

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エンドツーエンド暗号化とは?

エンドツーエンド暗号化は、データの送信者と受信者の間でデータが暗号化され、途中のネットワーク経路やサーバーでは内容が解読できないようにする方法です。この仕組みにより、外部からデータを盗み見られることが防がれます。

わかりやすい具体的な例

わかりやすい具体的な例1

例えば、あなたがメッセージを友人に送るとき、そのメッセージが途中で誰かに見られる心配をしなくて済むのがエンドツーエンド暗号化です。送信者から受信者のスマートフォンへ、メッセージが暗号化されて送られ、途中のサーバーでは内容を覗くことができません。

送信者
暗号化
ネットワーク
受信者
復号化

このフローは、送信者がメッセージを暗号化して送信し、受信者がそのメッセージを復号化する流れを示しています。途中のネットワークではメッセージ内容が見えないため、安全です。

わかりやすい具体的な例2

例えば、銀行のオンライン取引がエンドツーエンド暗号化を使用している場合、送金の指示を送信する際、そのデータは完全に暗号化されて送信されます。中継サーバーではその内容は理解できません。

送金指示
暗号化
金融機関サーバー
受信者
復号化

この図は、送金指示が暗号化されて送られる流れを示しています。復号化された内容は、送金先の金融機関のみが確認でき、途中で内容を盗み見ることはできません。

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エンドツーエンド暗号化はどのように考案されたのか

エンドツーエンド暗号化は、情報通信技術の進化とともに、セキュリティの重要性が増す中で考案されました。特にインターネット通信の普及とともに、第三者による情報盗聴が懸念され、その対策として開発が進められました。

開発者
セキュリティ要件
エンドツーエンド暗号化技術
通信暗号化
受信者

考案した人の紹介

エンドツーエンド暗号化の考案者は、数人の暗号学者や技術者によって共同開発されました。特に、1970年代後半に公開鍵暗号方式を提案したWhitfield DiffieやMartin Hellmanの業績が影響を与え、これが暗号化技術の基礎となりました。

考案された背景

エンドツーエンド暗号化は、インターネットの普及に伴い、情報の盗聴や改竄を防ぐ必要性が高まったことから生まれました。特に、オンラインバンキングや通信アプリケーションなどでのセキュリティ要求が強くなり、その解決策としてこの技術が開発されました。

エンドツーエンド暗号化を学ぶ上でつまづくポイント

エンドツーエンド暗号化を学ぶ際、多くの人が「暗号化されたデータはどうやって解読されるのか?」という点で混乱します。実際には、受信者だけが秘密鍵を使ってデータを復号化しますが、このプロセスを理解することが重要です。

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エンドツーエンド暗号化の構造

エンドツーエンド暗号化の基本的な構造は、公開鍵暗号と秘密鍵暗号を組み合わせたものです。送信者は公開鍵でデータを暗号化し、受信者は自分の秘密鍵でそれを復号化する仕組みです。

公開鍵
暗号化
送信データ
ネットワーク
受信データ
秘密鍵で復号化

エンドツーエンド暗号化を利用する場面

エンドツーエンド暗号化は、個人のメッセージングアプリやオンラインバンキング、さらには企業の機密情報を扱う場面で活用されています。

利用するケース1

オンラインメッセージングアプリでは、エンドツーエンド暗号化を使うことで、送信者と受信者の間だけでメッセージの内容が確認でき、第三者が通信内容を覗き見ることが防止されます。

ユーザーA
メッセージ送信
暗号化
受信者B
復号化

利用するケース2

インターネットバンキングにおいて、エンドツーエンド暗号化が使用されることで、銀行のウェブサイトから送信されたデータは途中で改竄されることなく、正確に受け取られます。

銀行のウェブサイト
取引データ送信
暗号化
受信者
復号化

さらに賢くなる豆知識

エンドツーエンド暗号化は、もともと政府機関や企業の内部通信で使われていた技術が、個人向けのアプリケーションにも広がりを見せるようになりました。これにより、一般の消費者でも高いセキュリティが提供されるようになっています。

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あわせてこれも押さえよう!

エンドツーエンド暗号化の理解を深めるために、あわせて学ぶべきインターネット専門用語を5つ紹介します。

  • 公開鍵暗号
  • 公開鍵暗号は、データを暗号化する際に使われる鍵です。この鍵は広く公開されていて、誰でも使うことができます。

  • 秘密鍵暗号
  • 秘密鍵暗号は、データの復号化に使用される鍵です。この鍵は受信者だけが持っており、秘密にされます。

  • ハッシュ関数
  • ハッシュ関数は、任意の長さのデータを固定長の出力に変換する方法です。

  • SSL/TLS
  • SSL/TLSは、インターネット通信を暗号化して安全性を保つためのプロトコルです。

  • デジタル署名
  • デジタル署名は、電子的にメッセージの送信者を確認し、そのメッセージが改竄されていないことを保証する技術です。

まとめ

エンドツーエンド暗号化を理解することで、個人のプライバシーを守り、インターネットでの安全な通信を実現できます。これにより、オンラインバンキングやメッセージングアプリを安心して利用できるようになります。

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