みなさんこんにちは。
副業ブログのaksyaです。
本日は
『SEOポイズニングとは？避けるべき手法と実例紹介』
について解説していきます。 サイトを運用する方なら誰でも、自分のサイトが検索順位のどの位置にあるのか気になるもの。 しかし、検索順位とは本来、Googleが総合的にサイトを評価してランキングづけるものであって、意図的に操作されるべきものではありません。 今回は、こうしたサイト本来の評価とは異なる順位の上げ方で混乱を招くSEOポイズニングという考え方をご紹介します。
Table of Contents
SEOポイズニングとは
SEOポイズニングとは、検索エンジン最適化（SEO）の手法の一つで、不正な手段を用いてウェブページのランキングを上げるために行われる悪質な行為のことを指します。この手法は、検索エンジンのアルゴリズムを悪用することで、検索結果に意図しないページを表示させたり、不正なサイトへ誘導することを目的としています。
ブラックハットSEOとの違い
SEOポイズニングとブラックハットSEOは、いずれも検索エンジンのルールに違反する手法を指しますが、一般的には異なる概念とされています。
SEOポイズニングが検索エンジンのアルゴリズムを利用して検索結果で上位表示を狙う手法なのに対して、ブラックハットSEOは、検索エンジンのルールを完全に無視し、違法な手法を用いてサイトのランキングを上げることを目的とする手法です。
つまり、SEOポイズニングは、検索エンジンのルールを意図的に破りながらも、比較的自然な見た目を維持し、長期的なサイトの信頼性を失うことなく検索結果のランキングを上げることを目的としています。一方、ブラックハットSEOは、明らかに不正な手法を用いて、短期的に大きな成果を得ることを目的としていますが、違法行為であるために発覚すれば、サイトの信頼性を失い、検索結果から排除されることがあります。
SEOポイズニングの手法
代表的な手法は、以下の通りです。
キーワードスタッフィング
キーワードスタッフィングとは、ウェブページ内に、検索キーワードを過剰に多く含めることで、検索エンジンに認識されたランキングを高める方法のこと。
この手法は、過去には検索エンジンのアルゴリズムが単純であったため、効果があったとされますが、現在では検索エンジンのアルゴリズムが複雑化したため、むしろペナルティを受ける可能性が高いとされています。
例えば、あるウェブページに「健康に良い食べ物」というキーワードを50回以上含めて、そのキーワードを含むページとして検索エンジンに認識させようとする場合、それはキーワードスタッフィングの一例です。
しかし、これは検索エンジンの品質を低下させるものであり、ユーザーにとっても検索結果の質が低下するため、検索エンジンによって厳しく監視されることになりました。
検索エンジンは、キーワードスタッフィングを行ったウェブページを排除し、ペナルティを課すことで、検索結果の質を維持しています。したがって、WebサイトのSEOを最適化する場合は、自然な文章を書き、適切な頻度でキーワードを含めることが重要です。
隠しテキスト（hidden text）
隠しテキスト（hidden text）とは、検索エンジンには表示されないが、ユーザーには見えるテキストをウェブページに配置する手法です。この手法は、キーワードスタッフィングと同様に、過去にはSEOの不正行為として検出されています。
具体的には、次の方法が報告されています。
テキストを同色にする
ウェブページ上にテキストを表示する際に、文字色と背景色が同じになっているため、人間には見えなくなってしまいます。しかし、検索エンジンのクローラーは、テキスト自体を認識できるため、同色テキストが存在するページのコンテンツを含め、ページの評価に反映されることがあります。
同色テキストは、検索エンジンに罰せられる可能性が高く、検索エンジンに対して不正な手法を行うことになります。そのため、隠しテキストを用いたSEOは、長期的には成功せず、サイトの信頼性や評価にも悪影響を与える可能性があります。
テキストを透明にする
テキストを背景と同じ色にするのではなく、透明にすることで、検索エンジンには認識されないようにする手法があります。
透明度を100％に設定すると、テキストは完全に透明になりますが、透明度を50％などの値に設定することで、テキストを薄く表示させることができます。この手法は、背景色や画像が複雑な場合に、テキストを同化させることができるため、検索エンジンに検出されにくく、検索順位を上げるために使用されることがあります。
最近では検索エンジンはこのような手法を見抜くことができるようになってきているようです。
テキストサイズを0にする
テキストサイズを0にする隠しテキストの手法は、テキストを完全に非表示にするために使用されます。これは、特定のキーワードやフレーズを検索エンジンに認識させるために使用されることがあります。以下は、テキストサイズを0にする方法の一例です。
| css Copy code .selector { font-size: 0; color: transparent; } |
このスタイルを適用することで、セレクターに一致する要素内のすべてのテキストが、0ピクセルのサイズで透明になります。ただし、この方法は検索エンジンによっては検出される可能性があり、ペナルティを課せられることがあります。
CSSを利用した隠しテキスト
CSSのプロパティを用いて、テキストを画面上から消すことで検索エンジンには見えるようにしつつ、ユーザーからは見えないようにする手法です。
一般的には、CSSの「display:none;」や「visibility:hidden;」のプロパティを利用して、テキストを非表示にします。これにより、検索エンジンはテキストを読み取ることができますが、ユーザーは表示されていないため、スパムとして判断される可能性があります。
また、CSSの「position:absolute;」や「left:-9999px;」のプロパティを利用して、テキストを画面外に配置することで、検索エンジンはテキストを読み取ることができますが、ユーザーからは見えないようにすることもできます。
ただし、これらの手法は、Googleなどの検索エンジンによって禁止されており、発覚すればペナルティを受ける可能性があるため、使用することは避けるべきです。
オフスクリーンテキスト
視覚的には見えないが、検索エンジンのクローラーには認識されるテキストのことです。CSSを使用して画面外に配置することで、ユーザーには見えない状態で、検索エンジンには正しく認識されるため、SEOポイズニングの手法として悪用されることがあります。
オフスクリーンテキストの具体的な方法は、以下のようになります。
CSSのpositionプロパティを使用し、テキストを画面外に配置する。
left, right, top, bottomなどの値を設定して、位置を指定する。
サイズを指定して、テキストを小さくする。
例えば、以下のようなCSSコードでオフスクリーンテキストを実装することができます。
| css Copy code .offscreen { position: absolute; left: -9999px; width: 1px; height: 1px; overflow: hidden; } |
このようにすることで、ユーザーには見えずに、検索エンジンには認識されるテキストを実現することができます。ただし、検索エンジンはオフスクリーンテキストを検出し、ペナルティを与える可能性があるため、慎重に使用する必要があります。
テキストを画像化する
テキストを画像に変換することで、検索エンジンのクローラーがテキストを認識できないようにする手法です。これは、テキストの内容がクローラーに認識されず、検索結果に反映されないようにすることで、検索結果を操作しようとするSEOポイズニングの手法の一つです。
テキストを画像化する方法は、以下のような手順で行われます。
- テキストを画像に変換するためのソフトウェアを利用する。
- テキストを画像に変換する際に、画像ファイルとして保存する。
- HTMLファイルには、テキストではなく、画像ファイルを埋め込む。
この手法を利用する場合、クローラーが画像の中のテキストを認識することはできません。そのため、画像に埋め込まれたテキストは、検索エンジンによって無視されることになります。
ただし、テキストを画像に変換することで、ユーザーにとっては不便が生じることがあります。例えば、画像化されたテキストを読み上げることができないため、視覚障がいを持つ人やスクリーンリーダーを利用している人にとっては情報が得にくいといった問題があります。また、画像が読み込めない場合、テキストが表示されないため、情報の欠落が発生することがあります。
HTMLコメント内にテキストを配置する
HTMLコメントは、ブラウザに表示されず、ソースコード内に記述された情報を記述するための方法です。HTMLコメントは、以下のような形式で記述されます。
| php Copy code <!-- ここにコメントを記述 --> |
SEOポイズニングにおいては、キーワードを含んだテキストを、HTMLコメント内に配置することがあります。この場合、ユーザーには表示されませんが、検索エンジンにはテキストがあると認識され、SEOの評価に影響を与える可能性があります。
ただし、この手法は検索エンジンによっては検出され、不正行為として扱われることがあります。また、HTMLコメントは、SEO以外の目的で使用されることがあり、不正行為として扱われることはないというわけではありません。したがって、HTMLコメントを使用する場合には、SEOの観点だけでなく、適切な利用方法を確認する必要があります。
ドアウェイページ
ドアウェイページは、検索エンジンのランキングを改善するために、特定のキーワードをターゲットにした最適化されたウェブページのことを指します。つまり、実際のコンテンツや情報を持たないページで、ユーザーを他のページに誘導することを目的としています。
ドアウェイページは、ユーザーにとっては役に立たず、検索エンジンにとっては不正な手法とされています。そのため、ドアウェイページを使用すると、検索エンジンからペナルティを受けることがあります。
また、ドアウェイページは、複数のバリエーションを作成することができ、それぞれに異なるキーワードをターゲットにすることができます。例えば、ローカルビジネスの場合、複数の地域をカバーするために、各地域ごとに異なるドアウェイページを作成することができます。
しかし、ドアウェイページを多数作成することは、検索エンジンにとっても利用者にとっても不利益をもたらすため、検索エンジンによって禁止されています。ドアウェイページを作成する場合には、検索エンジンの方針に沿って適切に作成する必要があります。
リンクスパム
リンクスパムは、Webサイトの検索エンジンランキングを不正に操作するために、大量の低品質なリンクを作成することを指します。これは、Webサイトのランキングを向上させることを目的として行われることがありますが、検索エンジンにとってはスパム行為とみなされ、ペナルティを受けることになる可能性があります。
具体的な手法としては、以下のようなものがあります。
リンク農場（リンクファーム）
リンクファームとは、多数のWebサイトにリンクを貼り、相互にリンクを張り合うことで、検索エンジンのランキングを操作するための手法です。
リンクファームは、単なるリンクの集積場所であり、コンテンツ自体にはあまり価値がなく、読者にとっても有益でない場合があります。多くの場合、スパム的なコンテンツが掲載され、リンクファーム内でリンクを張り合うことで、検索エンジンのアルゴリズムを利用し、ランキングを上げようとするのが目的です。
リンクファームは、大量のWebサイトやドメインを用意するため、大規模な運用が必要となります。このため、検索エンジンのアルゴリズムが進化し、リンクファームを検出することが容易になったため、近年ではその効果は低下しています。
リンクファームを利用することは、検索エンジンのガイドラインに違反する行為であり、ペナルティを受けることがあります。そのため、リンクファームを利用することは、SEO対策としてはお勧めできません。
スパムブログ
スパムブログとは、検索エンジンのランキングを上げるために、多数のブログを作成し、そのブログに自社サイトへのリンクを張ることで、リンクの数を増やし、SEO効果を狙う手法です。
スパムブログは、ほとんどの場合、転載や自動生成されたコンテンツが掲載され、意図的に低品質で、読者にとって有益でない情報が含まれます。これは、スパムブログが単なるSEOの手段であるためであり、読者が価値を見出すようなコンテンツを提供することを目的としていません。
スパムブログは、新しいドメインを購入して作成することもあれば、既存のブログのアカウントを乗っ取って作成することもあります。スパムブログの被害にあうと、そのブログ自体がペナルティを受けることがあるため、SEO対策には注意が必要です。
リンク交換
リンク交換は、WebサイトのオーナーやSEO担当者が、他のサイトと相互にリンクを貼り合うことを指します。これによって、両方のサイトがSEO上のメリットを得ようとするものです。
リンク交換は、一見すると合理的な戦略のように見えますが、Googleは、そのようなリンクがサイトの信頼性や価値を向上させることを期待していないことを明確にしています。そのため、リンク交換が濫用され、スパムとして認識されることがあります。
リンク交換の一例としては、「3-wayリンク交換」と呼ばれるものがあります。これは、サイトAがサイトBにリンクを貼り、サイトBがサイトCにリンクを貼り、サイトCがサイトAにリンクを貼るという形式です。この方法は、Googleのアルゴリズムによって検出される可能性があり、ペナルティを受けることがあります。
また、リンク交換においては、相手サイトが品質の高いサイトであることが重要です。相手サイトがスパムサイトである場合、自サイトに被害が及ぶ可能性があります。したがって、相手サイトの質を厳密にチェックすることが重要です。
リンク購入
高品質のリンクを獲得するために、他のWebサイトの所有者に対して金銭を支払うことでリンクを獲得する手法です。この手法は、GoogleのWebマスター向けガイドラインに違反しており、検索エンジンの検索結果から除外される可能性があります。
リンク購入にはいくつかの方法があります。
一つは、リンク販売サイトを介してリンクを購入することです。これらのサイトは、リンクを売るために様々な価格帯で広告を出しており、高品質なリンクを提供すると主張しています。しかし、多くの場合、これらのサイトからのリンクは低品質であり、Googleによって検出されやすくなっています。
もう一つの方法は、Webサイトの所有者に直接リンクを買うことです。多くの場合、これは不正な手法であり、検索エンジンに対して違反行為として認識されることがあります。Googleは、自然な形で獲得した高品質のリンクを重視し、不自然なリンクの獲得を試みるWebサイトを罰するため、この手法は避けることが推奨されています。
リンク購入によって獲得できるリンクは、一時的にランキングを向上させる可能性がありますが、長期的には被リンク側のWebサイトが信頼性を失うことになり、検索エンジンから除外される可能性があります。また、違反が発覚した場合、Webサイトのランクが低下し、アクセス数が減少するリスクがあるため、リンク購入は推奨されないSEO手法の一つとされています。
リンクスピニング
低品質なコンテンツを大量に作成し、それに大量のリンクを仕込むことで、ランキングを上げようとする手法。通常、記事の中にはキーワードを大量に含んでおり、読者にとっては有用性がなく、検索エンジンからも認識されません。ランクスピニングによってペナルティを受けるリスクが非常に高いため、避けるべき手法とされています。
これらの手法は、検索エンジンに対して違法行為とみなされ、ペナルティを受けることになります。正当な手法でのSEO対策を行うことが、検索エンジンランキングを維持するためには必要です。
コンテンツの複製
コンテンツの複製は、他のWebサイトからコピーされた内容を自身のWebサイトに転載することを指します。これは、元のWebサイトがコンテンツを所有しているにもかかわらず、検索エンジンが重複したコンテンツを認識し、転載元のWebサイトよりもランキングを下げることがあるため、SEOにとって問題となります。
コンテンツの複製は、多くの場合、コンテンツが転載されるWebサイトの信頼性を低下させます。さらに、コンテンツの複製は、著作権侵害に当たる可能性があります。したがって、コンテンツを複製することは推奨されません。
また、自身のWebサイト上で、同じ内容を複数のページに分けて掲載することも、コンテンツの複製と見なされる場合があります。この場合も、検索エンジンがランキングを下げる可能性があります。
SEOポイズニングが問題になった過去事例
ここからは、実際に問題になり、メディアに取り上げられたり、問題になることで大きな被害、損害を被った過去の事例をまとめています。
BMWドイツ（隠しテキスト、キーワードスタッフィング）
2005年には、Googleが「BMWドイツ」のWebサイトに対してペナルティを課しました。
BMWドイツは、検索エンジンのランキングを上げるために、ウェブページ内に隠しテキストやキーワードスタッフィングを含めていたためです。このペナルティにより、BMWドイツのWebサイトは一時的にGoogleの検索結果から排除され、多大な影響を受けました。（現在、そのサイトは存在しません）
2006年にGoogleが公表した、検索結果の改善に関する報告書「Google Search Quality Rating Guidelines」に詳細が記載されています。
この報告書によると、BMWドイツは、検索エンジンのランキングを上げるために、以下のような手法を用いていました。
BMWドイツは、白い背景に白いテキストを書き込むなどの手法を用いて、検索エンジンには表示されず、ユーザーには見えないテキストをウェブページ内に含めていました。これにより、キーワードの出現頻度を増やし、ランキングを上げようとしていました。
また、ウェブページ内にキーワードを多数含めることで、ランキングを上げようとしていました。例えば、BMWドイツのウェブページでは、「中古車」というキーワードが極端に多く使用されていました。
Googleは、これらの手法が検索エンジンのランキングを改ざんするために用いられたものであると判断し、BMWドイツに対してペナルティを課しました。BMWドイツのWebサイトは、一時的にGoogleの検索結果から排除され、多大な影響を受けました。
JCPenney（キーワードスタッフィング）
2011年には、JCPenneyというアメリカの小売業者が、キーワードスタッフィングを含むSEOポイズニング手法を用いて、Googleの検索結果でトップランキングを獲得していました。しかし、この手法が明るみに出ると、JCPenneyはGoogleに対して謝罪し、検索エンジンからのペナルティを受けました。
当時、JCPenneyは、検索エンジンのランキングを上げるために、数千ものウェブページにわたって、多数のキーワードを過剰に使用していました。これにより、同社のウェブページが検索エンジンのトップに表示されるようになり、JCPenneyは大きな利益を上げていました。
しかし、この手法はGoogleに発見され、同社はJCPenneyのウェブページを検索結果から除外し、多大な影響を与えました。JCPenneyはこのペナルティを受けてから、検索エンジン最適化における不正行為を取りやめ、より自然な方法でSEOを実践するようになりました。
この事例は、キーワードスタッフィングが検索エンジン最適化において、どれだけ危険な手法であるかを示しています。検索エンジンは、不正行為を見つけ出し、それに対して厳しいペナルティを課すことができます。したがって、SEOを最適化する場合は、ユーザーに有益なコンテンツを提供し、自然な方法でキーワードを使用することが重要です。
当時の記事はこちらをご覧ください。
ジョン・マケイン議員の選挙キャンペーンサイト（ドアウェイページ）
2008年のアメリカ大統領選挙の際、共和党候補であるジョン・マケイン上院議員のキャンペーンサイトが、SEOポイズニングの手法を用いていたことが報じられました。
マケイン陣営が支援する州のページに、その州に関係するキーワードを無理矢理多数配置するなどの方法で、検索エンジンのアルゴリズムを操り、検索結果で上位表示されるようにしていたとされます。また、この手法はドアウェイページの一種とされます。
この手法によって、マケイン陣営は一時的に検索結果の上位に表示され、有権者に訴えかけることができたとされます。しかし、この手法が報じられたことで、マケイン陣営は大きな批判を浴び、検索エンジンによってペナルティを受けることになりました。
この事例は、政治家のキャンペーンサイトにおいてもSEOポイズニングが行われている可能性があることを示しています。また、検索エンジンは政治家のキャンペーンサイトにおいても公正な検索結果を提供することが求められています。
国内でも、過去にドアウェイページによるSEOポイズニングの事例が報じられています。
2ちゃんねる（キーワードスタッフィング,隠しコンテンツ,リンクスパム）
2ちゃんねるでは、過去に複数回SEOポイズニングによる悪質なSEO施策が確認されています。具体的には、以下のような手法が使用されました。
- 外部リンクの貼り付け
- キーワードの密度を高めるための投稿
- ページのコンテンツを隠すためのCSS
これらの手法を用いて、2ちゃんねるのスレッドが検索エンジン上で高いランキングを獲得することが可能となりました。
具体的な事例としては、2011年に「名前欄のおすすめ理由」というスレッドで、2ちゃんねる利用者が、スレッド内に外部リンクを大量に貼り付け、そのリンクをクリックすることで、アダルトサイトへ誘導するSEOポイズニングが発生しました。
また、2ちゃんねる利用者が、キーワードの密度を高めるために、複数の投稿に同じキーワードを挿入する手法も使用されました。これにより、検索エンジンは、スレッド内のキーワード密度が高いと判断し、検索結果でスレッドを上位に表示するようになりました。
さらに、一部の2ちゃんねる利用者は、ページのコンテンツを隠すために、CSSを使用する手法も使用しました。具体的には、キーワードを白文字で書いたり、文字サイズを極端に小さくすることで、検索エンジンは、スレッド内にキーワードがあると判断し、スレッドをランキングの上位に表示するようになりました。
2ちゃんねるは、こうしたSEOポイズニングの問題に対して、検索エンジンにスレッドが不正にランキングされないよう、対策を講じています。例えば、外部リンクの削除やキーワードの密度を適切なレベルに制限するなどの措置が取られています。
楽天市場（リンクスパム）
2012年、楽天市場において、SEOポイズニングの一環として、楽天市場の商品ページに多数の外部リンクを貼ることで、検索エンジンのランキングを上げようとするリンクスパムが行われていました。この手法は、楽天市場の商品ページに対して不自然な外部リンクを大量に張り付け、楽天市場の商品ページが検索エンジンのアルゴリズムにより不正なランキングを得るようにするものでした。
楽天市場はこの問題に対して、厳しい対策を取りました。具体的には、以下のような措置がとられました。
- 楽天市場ショップのサイトについて、リンクの品質や量などを監視するシステムを導入
- 不正なリンクを発見した場合には、楽天市場ショップに警告を与え、削除を求める
- 警告にもかかわらず、不正なリンクを継続して行っている楽天市場ショップに対しては、ペナルティを科す
楽天市場のこのような取り組みによって、リンクスパムは大幅に減少しました。また、楽天市場は、ショップの品質を向上させる取り組みを進め、消費者の信頼を得ることで、検索エンジン上でのランキングも向上することができました。
着物レンタルサイト（リンクスパム）
2013年、着物レンタルサイト「小紋屋」が、外部の低品質なサイトから多数のリンクを取得することで、検索エンジンのランキングを上げようとするSEOポイズニングが行われていました。この手法により、小紋屋のサイトは検索エンジン上で上位表示されるようになっていました。
しかし、Googleのアルゴリズムアップデートにより、このようなリンクスパムに対するペナルティが強化されたため、小紋屋のサイトはランキングが急激に下落し、被害を受けました。
参考
Googleの公式ガイドライン：Googleは、ウェブマスター向けに公式のガイドラインを提供しており、キーワードスタッフィングの禁止やペナルティに関する情報を含んでいます。
BingのWebマスター向けガイドライン：Bingも、ウェブマスター向けに公式のガイドラインを提供しており、キーワードスタッフィングやSEOポイズニングに関する情報を含んでいます。
W3CのWeb Content Accessibility Guidelines (WCAG)：WCAGは、ウェブコンテンツのアクセシビリティに関する国際的なガイドラインであり、キーワードスタッフィングやSEOポイズニングに関する情報を含んでいます。
これらの参考文献は、WebサイトのSEO最適化に役立つ情報が記載されています。
また、過去のSEOポイズニングに関する記事は以下が有益です。
【国内】
「SEOポイズニングで検索結果が不正に操作される危険性」- セキュリティネットワーク
「アフィリエイトサイトを利用したSEOポイズニング」- 認定資格スキルアップ講座
「SEO Poisoning 〜攻撃者に狙われるWebサイト運営者〜」- ネットワールド
「SEOポイズニングによる被害、検索結果が不正に操作される危険性」- セキュリティバンク
「SEOポイズニング被害に注意：アフィリエイトサイトとの関係も解説」- ITmedia エンタープライズ
「検索結果の不正操作にご用心：SEOポイズニングの危険性」- シマンテック
「SEOポイズニングによる不正な検索結果操作にご注意」- 公安オンライン
「SEOポイズニングの手法と対策」- セキュリティ情報局
「SEOポイズニング被害に遭わないための対策方法を解説！」- マネープラス
「SEOポイズニングに注意しよう」- セキュリティマネジメント
【国外】
「SEO Poisoning: What You Need to Know to Protect Your Business」- Forbes
「SEO Poisoning: A Risk to Your Business」- Norton
まとめ
SEOポイズニングは、検索エンジンに不正な手法を使って高いランキングを得ようとすることであり、ランキング低下やペナルティを引き起こすことがあります。重複コンテンツの使用やキーワードの過剰使用、リンクスパムなどが一般的な手法です。注意点としては、悪質な手法を使わず、良質なコンテンツを提供すること、ホワイトハットSEOを実践すること、外部リンクの品質に注意すること、定期的にSEO対策を見直すことが挙げられます。適切なSEO対策を行い、検索エンジンにとって望ましいサイトとなるよう心がけましょう。
これらの手法は、検索エンジンのアルゴリズムに違反し、ランキングを人為的に操作するものであり、不正行為とみなされ、ペナルティを受ける可能性があります。SEOポイズニングは、Webサイトの信頼性を損ない、検索エンジンの品質を低下させるため、検索エンジンによって厳しく監視されるようになっています。
